電話でどうやって回覧文の誤解を解くか話し合った
このまま回覧文を放置してしまうと、ゴミ捨て場に例の悪質ゴミがまた置かれた時に、Kくんの部屋の前にそのゴミを持って来られる可能性があると思ったから
Kくんは、「もう少し住もうと思ってた矢先の出来事だった」
「雪が降ったら、近所の人と協力して除雪しようと思ってたのに。。」
と言っていた
引っ越した方がいいとか私は言ったけど、そりゃすぐには無理だよなと思った
こうなったら副会長に私から電話しようかな。。
でも事が大きくなってしまう可能性があるな。。
Aさんと喋って誤解を解こうかな。。
回覧まわす時にお隣さんに真相を伝えようかな。。
、、などと いろいろ考えた結果、私がAさんに手紙を書こうと思い立った
Kくんとの電話が終わってすぐに手紙を仕上げ、Aさん宅の郵便受けに入れた
・Kくんは私の仕事関係の知人で、優しい青年だということ(ちょっと盛った^^;)
・警告文のことをKくんから相談されていて、翌日に副会長に電話し、和解したということ
・Kくんはゴミ箱の扉を間違えてしまったということと、左右の扉に入れるべきゴミの種類を私から教えておいたということ
・Kくんは隔週で出されている悪質ゴミの置き主に心当たりはないと言うこと
↑これらを私の思いつく限りの丁寧口調で書いた
✴︎後悔ポイント3
「この件で私に何かできる事があれば、遠慮なくおっしゃってください」
みたいに後半に書いたけど、なんか上から目線だったなあと未だに思っている。。
「お申し付けください」にするべきだった。。
日本語難しい。。。
、、その手紙を出したのが、確か11月の中旬だったかな?
実を言うと、私はKくんが警告を受ける前から、もう隔週の悪質違反ゴミは、今後出されなくなるのでは?と薄々思っていた
その予想は的中した
Kくんが警告を受けた翌日は、いつもなら悪質ゴミが置かれるはずの隔週の日曜日だった
だけど夜間は猛烈な雨風の予報で、さすがにゴミを外に置けるような状況ではなかった
そんな天気が頻繁に続いた
私が住んでいる県は、日照時間が少なくて、冬場は猛烈に寒く風も強い
それに違反ゴミの中身が、主に暑い時期に飲む麦茶の2リットルペットボトルと、箱買いしたであろう麦茶の空き段ボール箱だったので、このまま本格的な冬が近づくにつれて、ゴミは置かれなくなりそうだと感じていた
更にはなんとなく、置いているのはアパートの住人ではないような気もしていた
少し離れたところの、別のアパートの建設現場から出たゴミなのでは?と思った
麦茶や、時々清涼飲料水の2リットルペットボトルが主で、あとはほぼティッシュのゴミ
カミソリの刃もひとつ入っていたけど、、
一般家庭が、それを45リットルの袋にひとまとめにして捨てるかな、、?
と疑問だった
なんとなく建設現場で出るゴミのような雰囲気があった
車で通りかかったついでに、置いて行ってるのだろうと思った
案の定、その工事が終わった10月を境に、ゴミの放置は無くなった
それが皮肉にも、Kくんが疑われた時期と重なってしまったのだ
だから今も、回覧文を見た人たちは、あの悪質ゴミは、Kくんが犯人だったと思い込んでいると思う
まあ夜間まで建設現場に人がいるか?とも思うし、私の全くの見当違いかもしれないから、このくだらない推理は誰にも話さないでおいた
Aさんに手紙を出した日の夜、Aさん宅に電話をかけた
そしたら奥さんが出て、手紙も見たと言っていた
あの警告文を書いたのはご主人だが、留守だったので話すことは出来なかった
「朝のゴミ捨てでお会いした時にでも、またお話しできたらと思いますので、よろしくお伝えください」
と話したものの、それ以降はほぼ見かけていない
手紙を出すまでは、私は早朝にゴミ出しに出かけていた
ほぼ毎日Aさんが植物に水やりをしているところに出くわして、挨拶をしていた
だけど私自身が、手紙の後はやっぱり気まずくなってしまい、8:30ギリギリにゴミ捨てに行くようになったので、会うこともなくなった
、、ここまで事のてん末を全て書き起こしてみたけど、やっぱりわだかまりは消えない
きっとAさんと話すまで消えないと思う
困っている人を見かけると、つい親身になってしまうのが私なのだが、今回の件があっても、自分のそういうところを変える気はない
ただ、Aさんのことを悪く思っているわけではないと言うことは、本人に伝えたかった
Kくんも、もちろん良い気はしていないけど、穏やかなタイプなので、怒ったりもしていない
そういう気持ちの部分を、Aさんに伝えたかった
・・・
数年前、子ども会のLINEグループで、不審そうなアパート暮らしの男性を隠し撮りした写真を共有しているという話を夫から聞いた
今回の回覧文もそうだけど、私はそういうやり方がとてつもなく受け付けない
本当に嫌だ
人間の汚い部分を見たような気がして、本当に嫌だ。。
Aさんは今頃どう思っているのだろう
やりすぎたと少しは反省しているだろうか
それとも大半の人は、こういうことは気にしないのだろうか
悪質ゴミを置いて行っていた人も、もしかすると指定日に出せない事情があったかもしれない
段ボールを畳めない事情があったかもしれない
分別できない事情があったかもしれない
そういう精神状態だったかもしれない
分からないのだ
全く分かりもしない、話したこともない、そういう相手を晒し上げるような行為は、私は不審者よりも、違反をする人よりも、卑怯で悪質だと思う
自分自身の後悔の念と、人間の黒い部分へのうんざりした感情が入り混じった、時々思い出しては暗い気持ちになる出来事でした